B's Poetry

『アメリカン・スナイパー』
5440b2e9.jpgオウム真理教による地下鉄サリン事件から、20年が経った。

ノーベル平和賞まで授章している大統領がいるあの国によって、広島と長崎に歴史上初の原爆が落とされた…、第二次世界大戦が終わって今年で満70年になる。

悲惨な戦争の犠牲になった、膨大な尊い命への償いと反省と約束…、平和への誓いは守られているのか?

戦後70年の間に、一切戦争に加担していない国が、世界にどれくらいあるのか…知ってる人?

近頃、集団的自衛権とやらを行使してでも、なんだか戦争をやりたそ〜な総理大臣がいる日本と、
スイス、スウェーデン、ブータン、 アイスランド、リヒテンシュタイン、
フィンラ ンドとルクセンブルク…あとは、バチカンくらいのもんでしょ!!?他にある?
俺が知る限り、これだけ。

4年に1度の"平和の祭典"といわれるオリンピックには、あれだけの国と地域が参加しているのに、世界中で戦争に加担していない国はたったのこれだけというのが現実だ!! どうよ?

一方的に、人生の大先輩として敬愛するクリント・イーストウッド監督の最新作は、近年の実話を元にした実にシリアスな反戦映画だった。
そこには前作「ジャージー・ボーイズ」(実話)の時のよ〜な胸キュンの音楽もなければ、エンターティメントの要素のかけらもない。

そこに描かれているのは、ただただ戦争の無意味で悲惨な現実と、歪んだ正義と愛国心の名のもとに戦場に送り込まれる者たちの想像を絶する過酷な任務と、非道な殺戮行為の果てに命を落としたり、心を蝕まれて病んでいく兵士たちの姿に言葉を失う…。

そして、この映画の、前代未聞のエンディング・ロールの演出の重苦しさにこそ、イーストウッド監督の真のメッセージを痛感して絶句した。

ジョン・レノンは"War is over!!"(戦争は終わった!!)と言って、世界への反戦を訴えたが…
彼もまた、歪んだ信者による凶弾に倒れた。

またしても、チュニジアとイエメンで起きた卑劣なテロ行為。
訳のわからない紛争に巻き込まれるのは、いつでも普通の一般市民であることに怒りをおぼえる…。

平和とは、夢のまた夢なのだろ〜か…。。

May peace prevail on Earth


2015年03月21日
一覧に戻る


[TOP]
[Blog]
[Live Information]  [Biography] [Colors Of Groove]  [JOINT ARTIST]  [Album(mp3)]  [B's Gallery]  [B's Poetry]  [mini photo album]  [Link]