B's Poetry

『上を向いて歩こう』
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播東和彦(Vo) 中野靖之(G) 郡司康男(B) ジミ橋詰(Ds)

赤坂の音楽に関わる店つながりで、各店舗を代表するバンドが出演するイベント=This is AKASAKA

4年目を迎えた今年、播東バンドもスペシャル・ゲストとして出演することになった。

ゲストも含めて、毎年 全ての出演バンドに同じ課題曲が与えられるとのことで(誰が決めたんだか)、今年は出演者全員が『上を向いて歩こう』に挑戦することになった。

移ろいでいく季節の中で、桜吹雪を眺めて、月明かりを見上げながら…久しぶりに、名曲の歌詞とメロディーを噛みしめていると、、
まだ俺が十代の頃 ひょんなきっかけで、坂本 九さんと二人きりでお寿司をご馳走になったことや、、
もしかしたら自分も搭乗していたかもしれなかった、あの悲惨な飛行機事故のことまで思いだしてしまった…。

その後の後楽園球場での公演で、スティービー・ワンダーが Ribbon in the skyを歌いながら 間奏でステージの縁に腰を下ろして天を見上げながら、
「スキヤキ…この歌を初めて聴いた時のこと…キュー・サカモトの歌声を決して忘れはしない…

と言って、突然ハーモニカ(クロマチック) で『上を向いて歩こう』のメロディーを吹きはじめた時のことまで …鮮明にこの胸に甦り、それは時空を越えて その全てが 今の俺自身へのメッセージなんだと感じている。。

出番を待つ間に3バンドの演奏を聴いていた。
ラテンあり、ソウルあり、ロックあり…、それぞれが思い思いのアレンジで楽しそうに課題曲に取り組んでいるのは微笑ましいが、
それが殆んど替え歌状態だったり、あの美しいメロディーや歌詞さえもが無視されてのパフォーマンスの数々を、素直に楽しむことができない俺がいた…。

例えば、ジャズ的な発想で、リズムやテンポを変えて、アッと驚くよ〜なコード展開やアレンジを持ち込むのも表現の自由の範囲内だとは思うのだが、
肝心の楽曲に対するリスペクトがなければ、それは実に違和感のある行為になるという
肝心のことを、、
カッコいいと、ダサイの間には、実は肝心なことがあるんだということをわかった上でステージに立つということの大切さを、再び肝に命じた瞬間だった。

ま、俺自身が上手く歌えていたかど〜かは疑問だが、
生まれて初めて、セカンドラインでスゥイングした名曲
『上を向いて歩こう』のメッセージが、今も静かに心の奥で鳴り響いているのを感じている…。。。

貴重な機会をいただいたこと、一期一会の素敵な夜に感謝します。


2014年04月23日
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