ブルースボーイと一緒に汗だくで臨んだボブ斉藤(Sax)セッション…
ハイダウェイ@南林間のステージで歌い出した途端に、会場の空気が一気にひとつになるのを感じた。
そこに集う誰もがステージを見つめて、手拍子したり体を揺すってグル〜ヴしながら眩しいくらいの笑顔で、その瞬間を一緒に楽しんでくれているのを実感しながら歌う時の幸せに勝るものはない。
アッと言う間に心地良い汗をかいて、ステージを降りると 次々に差し延べられる手を握りながら 束の間、俺はまた少し報われた想いに包まれていた。
もしかすると、こ〜ゆ〜瞬間のためだけに、俺は今まで歌い続けてきたのかもしれない。。
ステージから一番遠いソファにたどり着くとすぐに、乾杯を求められたり、お酒をご馳走になったり…なんだか とっても幸せな夜だった。
まだまだボブさんのセッションは続いていたが、
電車の時間に急かされて、俺達はハイダウェイの全員に手を振って、初めて訪れた“音楽の町”を後にした…。
この度の、歌手生活31周年Liveの開催をきっかけに、ご無沙汰している人達にできるだけ連絡を取ったり 再会の機会を与えてもらったり、貴重な日々に 改めて大切なことを思い出したり…教えられたりしている今年の夏。
翌日は、先日久しぶりに連絡を取ったら、、何度か俺のライブにも足を運んでくれたご主人が1年前に亡くなっていたことを知り、お線香をあげにお宅を訪問した。
お線香をたむけ、笑顔の遺影を見つめると、生前のやり取りが蘇って胸がいっぱいになった。
ご主人は心底音楽が好きな方で、お宅には7,000枚を超えるCDの数々と、高価なギターやバンジョーやウクレレやギターアンプが遺されていた。
奥様が「もしよかったら貰ってあげて…」と手渡してくれたギターケースのファスナーを開けた途端に"ドキッ"とした。
そこから出てきたのは 前の晩にブルースボーイと話題にしたばかりのフェンダーのテレキャスター=シンライン。。
前夜それを持参していた人や壁の写真を見ながら…
「播東さん、シンライン欲しいって言ってましたよね!」
「うん、でも俺がいつか欲しいのは、ナチュラルで、マーブルの白いピックガードのやつ…」
目の前に突然、ピッカビカの“そのギター”が現われた。
恐らくこのギターを購入して間もなく…昨年の夏、突然この世を去ったご主人の想いが伝わってきて…、俺は昨夜のブルースボーイとの会話を口にした。。
「播東さんが、使ってくれたら、きっと主人も喜びますよ…」って。。。
今 我家のリビングに、俺のすぐ目の前に、長年欲しくてたまらなかったそのギターがある。
この世の中には、言葉では説明しきれないこと…、有り得ないほど光栄で幸せな予期せぬ出来事が起こる。
こんなことをきっと、奇跡と呼ぶんだ。
そぅ…Miracle、奇跡って本当にあるんだよね。
8月の訪れと共に、バースデープレゼントと31周年の 有り得ないよ〜なお祝いを戴いてしまって…
天国からの贈り物に励まされて、祝福されて…なんだか有り難すぎて泣けてくる。。
俺が心底信じて、崇拝して、敬愛してやまない あのグルーヴ・マスター=Mr.James Gadsonが俺に言った。
「Bando,Use your voice certainly for singin' and your pray!」
(お前のその声を歌うことと 祈りのために 正しく使え!)
これからも どんな時も、自分が口したことが、叶ったことを決して忘れずに、極力、この口に「悪」を言わせぬよ〜に…
感謝を込めて心掛けたいと思う!
明日も、ヤスとモックンと一緒に、心から、有りのままの歌を歌おう♪
Thanks a lot and GOD bless
2013年08月04日